千種区での相続対策・家族信託で両親の実家の財産管理
- 家族信託の事例紹介
- 2022/3/29
- 2022/4/3
家族信託で千種区の実家信託の事例ご紹介
相続対策・家族信託の事例紹介です。
今回のご相談は、千種区の相続対策・家族信託で、両親の自宅を対象としたいわゆる実家信託のご相談ケースになります。
4/2・4/3の相談会でお待ちしております
今年の冬は雪が多かったですね。
当初は物珍しさからか、家にいても子どもの歓声がよく聞こえましたが、
最近になるとさすがに見飽きたようで、歓声も聞こえなくなった気がします。
ようやく春を迎え、今度は陽気に誘われた楽しそうな声が聞こえてきますね。
ところで。少し前、我が家では娘がホワイトデーのプレゼントを楽しみにしているようですが……
そもそもお父さんはバレンタインデーのチョコレートを貴女から頂いた記憶がないのです。
気のせいでしょうか？ それとも物忘れが酷くなったのでしょうか？
それでも結局出費してしまうんですけどね。
ご両親が忘れっぽくなったり、やけに出費が増えていたりして、
心配になって相談に訪れるケースがよくあります。
まだまだ元気でいて欲しいけれど、財産管理をそのまま任せていて大丈夫なのか心配になる。
そんなときに家族信託を選択肢に入れて対策してみてはいかがでしょうか。
お父様の財産管理が不安になって家族信託で対策するケース
まだ物忘れや出費について実際に不都合が起きたケースではありませんが、
将来そうならないよう対策したいと相談のあった事例をご紹介します。
相談者である息子さんの話によると、これまで千種区の実家の財産はお父様が全て管理しているとのこと。
現在まで一度も不具合があったことはないのですが、
年齢も８０歳を超えたお父様は、財産管理について少しずつ「面倒くさい」とこぼすようになってきたそうです。
まだまだ元気で今まで通りでいて欲しいと願う反面「何かが起きる前に管理を任せてもらって、父の負担を軽くしてあげたい」という思いも持ち始め、相談にお越しいただきました。
確かに、財産管理は何かあってからでは大変ですよね。
今回の家族信託事例のケースで留意した点
家族信託は契約ですから、委託者と受託者が同意して、お互い納得しながら進めていくことが大切です。
まずはお父様の意思確認を慎重に行いました。
いくら息子さんの思いがあっても、お父様が「自分の仕事を取られた」と感じてモチベーションが低下し、
生活に支障が出てしまっては意味がありません。
今回はお互いに同意していたので、その点は安心して進められました。
もう一つは、今回のケースに限りませんが、他のご家族の意向もチェックしておく必要があります。
相談にお越しいただいた時点では、相談者の妹さんにはお話していなかったとのことで、
妹さんにもお話を通してもらい、納得のうえご協力いただくことができました。
家族信託の設計と手続内容
お父様の財産は、預金が３，５００万円程、不動産は千種区の自宅の土地建物でした。
そのうち信託財産に設定したのは、預金３，０００万円と、千種の自宅不動産です。
委託者及び受益者はお父様、お母様も元気ですが、お父様に何かあった場合には第二受益者としてお名前を入れました。
また、お話を積極的に受け入れてくれた相談者の妹さんに「信託監督人及び第二受託者」に就いていただき、
ご兄妹で協力して財産管理ができるよう手配しました。
今後の家族信託について
今回は全額を信託せず、お父様とお母様には約５００万円の財産を残し、
その財産管理を引き続きお父様にお願いすることにしました。
日用品の購入など、今までより単純な財産管理をお願いしているため、負担も軽減されることでしょう。
いずれ財産管理が困難になった場合は、その金銭を追加で信託できることを説明してあります。
信託はまだ始まったばかりですが、今後も気軽にご相談いただけるよう連絡を取り合っていけたらと思っています。
家族信託のご相談は名古屋家族信託相談所へ
家族信託は、それぞれのご家庭によって重視する内容が異なるため、オリジナルの契約書を作成する必要があります。
一般で出回っているテンプレートを使って契約書を自作した結果、
ご自身の家庭事情には合わない部分があってかえって足かせになる事態もあり得るので注意しなければなりません。
名古屋家族信託相談所では、家族信託の無料相談も行っています。
家族信託の手続きを進めていくのであれば、その相談内容を活かして、不安が解消されるよう信託契約書を作成していきます。
不明点や不安点などあれば、ぜひご相談ください。（担当：永井）
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